今週の名言 : 入江陽子さん(夜間中学教師) [その他]
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ゆっくりと
粘り強く…
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義務教育の内容を
学び直せる夜間中学。
2021年現在
日本に36校存在しています。
日本で暮らす外国人が
288万人に上る今、
その生徒の8割は外国人
そんな夜間中学の現場で
27年教壇に立ち続けてきた
『入江陽子』
さんの言葉です。
大学で油絵を学ぶために
19歳の時に長崎から上京
その後
教師を目指すようになり
東京都の教員試験を受けると
見事合格
たまたま配属されたのが
夜間中学でした。
様々な事情がありながらも
必死に懸命に学ぶ姿に
感銘を受け
その後も異動のたびに
夜間中学勤務を
希望し続けてきました。
外国人生徒の場合
一般的に
1年目は日本語の授業
2~3年目が通常授業
となっています。
入江さんは
この中の日本語学級の
担当を続けられています。
生きていくために
週7日複数のバイトを
掛け持ちしている人
民族衝突など
祖国で過酷な体験をし
命からがら
日本に逃げ込んできた人
とにかく
生きていくために
言葉を習得したい
誰もが必死の思いで
精一杯やっています。
それでも挫折して
やめていく生徒も
少なくないそうです。
入江さんはお昼過ぎに出勤し
夜21:30までの勤務
必要な人に夜間中学の
情報が届いていないと
週末はビラ配りや
ビラをおいて頂ける
店舗探し
生徒の卒業後も
連絡を取り合い
フォローを重ねる
・・・
素晴らしい
想いと行動力ですね。
しかし
そんな入江さんには
若手教師時代の忘れられない
体験がありました。
授業中も
暴言や悪ふざけを重ねる
一人の生徒
教師として
注意や指導を重ねるも
一向に改善する気配はなく
さらには授業後も
待ち伏せされて
身の危険を感じることも・・・
話し合いの結果
退学をしてもらうことに
そしていよいよ
退学する直前のこと
その生徒から
思いもよらない
心の叫びを聞かされます。
小さいころから
両親にろくに口も
聞いてもらえなかった
日本に来ても
友達もいない
自分の居場所がない
寂しいんだ
これをきっかけに
夜間中学教師としての
自分の在り方を
大きく見直すように
なっていきます。
ここにくる生徒はみな
一教師である自分とは
比べものにならないくらい
様々な体験を
してきている。
それでも、
言葉の壁
国籍の壁
文化の壁
を乗り越えようと
必死に頑張っている
体験と想いの強さは
とうていかなわない
教師と生徒
といった縦の関係ではなく
互いに支えあう
水平な関係でありたい
だからこそ
日本語の習得が
遅くてもいい
上から注意や指導を
するのではなく
ゆっくりと
粘り強く支える
そのために
教師として
トコトンやりぬいていこう!
とにかく
生徒には
日本で希望を見つけてほしい
諦めないでほしい
こんな入江さんから
日本人を見てみると
どのように映るのでしょうか?
日本人も
誰もがみな
頑張って生きています。
恐らく
夜間中学の生徒のように
将来に不安を抱きながら
頑張っている人も
少ないのではないでしょうか・・・
そんな人たちに対して
入江さんからは
ゆっくりでも大丈夫
粘り強くいけば大丈夫
きっと未来に
希望が抱けてきますよ
こんな投げかけが
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2021-06-19 08:51
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