今週の名言 ： 新津春子さん

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

　　清掃の”職人”であれ !

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

清掃技術の腕を競う全国競技会で

日本一となるほどの実力を身に付け

 

 

今では、
５００人の清掃員の指導者として

羽田空港を２年連続で

「清潔な空港」世界一に導いた

 

 

「新津春子」

さんの言葉です。

 

 

 

そんな新津さんの生き様からは

価値ある人生を送るための

 

 

大切な学びを

私たちに教えてくれています。

 

 

「環境」と「心のあり方」

２つのキーワードが響いてきます。

 

 

この世に生を受けてから

２０歳を過ぎるまで、

 

 

新津さんの心の中に常に宿っていた感情

 

「私はいったい何？」

「私の居場所はどこ？」

 

 

新津さんは

日本人でありながら

 

 

中国残留孤児２世として

中国で生まれ育ちました。

 

 

中国では毎日のように

「日本人は早く日本へ帰れ！」

といじめられ

 

 

１７歳の時に日本に来ると今度は

「中国人は早く中国へ帰れ！」

といじめられる日々

 

 

「いったい私が何をしたって言うの」

 

 

中国から日本へ来たものの

両親も恵まれた仕事につけず

家庭生活も厳しい環境が続きます。

 

 

その助けにとアルバイトを探すも

日本語も上手に話すことができない新津さんが

 

 

唯一始めることができたのが

授業のない早朝と夜の清掃アルバイトでした。

 

 

ところが
清掃という仕事の地位が低く

誰も目を向けてくれない

誰も声をかけてくれない

 

 

改めて新津さんの心の中に宿る感情

「私はいったい何？」

「私の居場所はどこ？」

 

 

そんな感情を持ち続けながら

清掃の仕事を続けていると

２３歳の時に運命の転機が訪れます。

 

 

羽田空港での清掃をするようになった

新津さんがそこで出会った上司が、

清掃業界の中では誰もが知る

清掃のエキスパートでした。

 

 

さっそく新津さんは

その上司から来る日も来る日も

「清掃」の熱血指導を受けることになります。

 

 

そのかいもあり

次第に清掃技術が身に付いてくると

 

 

清掃がおもしろく感じると同時に

自分には清掃しかない

清掃を極めてみようと思うようになりました。

 

 

 

しかしそんな強い思いを持って

日々頑張るものの

 

 

上司からは一度も

褒められることはありませんでした。

 

 

逆に常に上司から言われていたことは

「もっと心をこめなさい」

 

 

 

３年がたったある日

その上司から促され技能競技会へ参加

 

 

その時には相当の実力を身に付け

自信満々で望んだ競技会でしたが

予選会では意に反して２位

 

 

ここでも上司から言われた言葉

「もっと心を込めなさい」

「相手の方が心から感動して頂けるように行動しなさい」

 

 

ふと我に返る新津さん

これまでは腕を磨くことだけにしか

意識が向いていなかった。

 

 

いくら技術だけを磨いても

相手の目線に立っていなければ

それは何の役にも立たないのだと。

 

 

心を込めるということの

意味を理解した新津さんは

 

 

その後実施された本線（全国大会）で

見事日本一の座を手にしています。

 

 

その時の司からの一言

「優勝すると思っていましたよ。よく頑張りましたね。」

 

 

新津さんが生まれて始めて

人から認められた瞬間です。

 

 

新津さんの心を込めた清掃は

アレルギー体質の小さい子供にも

配慮してホコリにも気を遣う

 

 

見えない箇所や匂いにも配慮する

通行人の邪魔にならない清掃

神業とも言えるほどの徹底ぶりです。

 

 

すると今度は次第にお客様からも

感謝の言葉や手紙を頂くように。

 

 

まさしく
自分が認められる輪が広がっています。

 

 

こんな新津さんの生き様から

私たちに多くのメッセージが伝わってきます。

 

 

例えどんなことであろうとも

自分がこれだと思うことを

 

 

徹底的に突き詰めていけば

必ず道は開けてくるものであり

応援者も現れてくるもの。

 

 

世の中の多くの人は

そうなる前に諦めてしまい

自分はダメだと思い込んでしまう。

 

 

あと一歩。もう一歩という

思いが大切だということ。

 

 

 

過去にはレベルの低いと思っていた

同じ清掃の仕事に対して

 

 

今では自分の天職であり

自分は清掃職人だと思うようになっています。

 

 

一つのことに徹底的に拘ることで

心にも変化が現れていることも

とても大切な学びとなりますね。

 

 

さらには
環境が大切だということ。

新津さんにとっては

上司との出会いが転機となりました。

 

 

自分のステージを変えていこうと思うなら

今ある環境を飛び出して

 

 

自分がそうありたいと思う環境に

身を置くこと

 

 

その道の実力者が集まる場所

同じ思いの強い集団が集まる場所

自分がやりたいことを実践している人

 

 

「心のあり方」と「環境」

自分の生活の中で実践することで

皆さんも、
自分の願望に近づいていきませんか。

 

 

 

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コメント 1

とても勉強になりました!
これからも綺麗な空港を目指して頑張ってください!
by miyakawa (2022-12-27 21:30)