今週の名言 : 新津春子さん(清掃員) [ビジネスパーソン (女性)]
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掃除は、
やさしさ!
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「世界一清潔な空港!」
国際的な格付けランキングで
4年連続1位に輝く羽田空港
その立役者であり
今や道徳の教科書にも名を刻む
カリスマ清掃員
『新津春子』
さんの言葉です。
現在では
清掃界のカリスマ的存在である
新津さんの半生は
まさに逆境の連続で
壮絶そのものでした。
中国満州で
日本人残留孤児の父親の
娘として生を受けた
新津さんに対して
幼少の頃から
日本人だからと言う理由で
石をなげられたり
言葉などの暴力が
後を絶ちませんでした。
そして高校生のときに
家族で日本に来ると
今度は日本の高校生たちから
中国人だからという理由で
中国人は早く中国へ帰れと
様々なひどい体験の繰り返し。
「私はいったい何?」
「私が何を悪いことをしたの?」
さらには両親も
同じような理由から
なかなか仕事が見つからない中
当時家計の足しにアルバイトして
始めたのが掃除の仕事でした。
そして数年後の23歳のときに
突然運命的な出会いが訪れます。
当時清掃業界のカリスマと
言われていた一人の上司との
出会いでした。
とにかく厳しいその上司から
日々熱血指導を受ける中で
自分にはこの道しかない
この道を極めよう
とにかく必死になって
清掃に打ち込む日々を
積み重ねます。
1年たち
2年たち
…
ところがこれだけ清掃に
打ち込んでいるのに
上司からは
褒められるばかりか
いつも言われることは
「もっと心を込めなさい」
「何で認めてくれないの?」
そして3年間がむしゃらに
清掃に向き合ってきた
とある日のこと
その上司から
清掃の技能選手権出場の
打診をうけることに。
改めて自分の清掃を
客観視してみると
自分は
ただ清掃の技能ばかりを
追い求めてきたことに気づきます。
本来清掃とは何のためにするのか?
それはお客様に
気持ちよく使って頂くため。
技能ばかりを追い求めて
自分の心に余裕がなければ
いい清掃はできない。
少しずつですが
上司の言っている言葉の意味を
理解できるようになっていきます。
こうして清掃の本質を理解して
のぞんだ技能選手権では
見事に日本一の座に。
ここで初めて上司から
褒められます。
「優勝するのは
分かっていましたよ」
生まれてから今日まで
一回も自分の存在を認められない
そんな人生の中で
この上司からの言葉は
どれほど嬉しかったことか。
こうして「技術」と「心」を磨き
まさしくカリスマ清掃員となった
新津さんの元には
今まで以上の給料と地位を
用意するからと
中国の大手企業からも
様々な転職の話がきますが
新津さんは
今の会社に恩返しができていない
もっともっと清掃の高みをめざしたい
との想いから
これらの話も断られています。
そしてその言葉通り
現在では自ら希望して
空港の清掃から
ハウスクリーニング
清掃アドバイザー
などの世界へと
自分の清掃領域を
広げています。
新津さんのこのような活動の
原点は その想いにあります。
清掃こそが私の居場所
清掃は専門職
もっともっと
清掃を極めていきたい。
例えば
ハウスクリーニングでは
家庭によって
フローリングなどの素材や
傷み具合も異なります。
家庭によって
風通しの違いから
異臭などの要因も
異なってきます。
お客様1人ひとりの立場にたち
目に見える汚れだけではなく
安心して生活して頂けるための
心を込めた清掃のプロを目指して
日々新たな
試行錯誤を積み重ねて
いらっしゃるとのこと。
本当に素晴らしいですね。
ところで皆さんは
いかがでしょうか?
今取り組んでいる
仕事や勉強は 何のために
どんな思いで
向き合っていますでしょうか?
給料のため?
大学卒業や資格取得のため?
これをもう一歩踏み込んで
お客様の視点や
将来の自分が実現したい世界観の
イメージを持ちながら
毎日の生活を
送っていきたいですね…
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